サービス概要
LinguixはAIベースのライティング支援アプリケーション。入力されたテキストの文法・スペル・スタイル等のミスを取り除き、より適切でスタイリッシュな文章を提示してくれる。機械学習の蓄積により、エッセイ、eメール、マッチングアプリのプロフィールから科学論文まで、多種多様な文章タイプに使用することができる。
ブラウザ上で操作できるウェブエディターのほか、各ブラウザの拡張機能、ワードやアウトルックのアドイン、Windows及びMacのデスクトップアプリとしてインストールすることができる。
無料版で殆どの機能を制限なく使用することができる。有料版では、冗長性を取り除く等、より高度なレベルのサジェストが追加され、リライト機能が無制限に使用できるようになる。
LinguixのAI校正でできること
Linguixのウェブサイトでアカウントを作成後、ウェブエディターを使用できるようになる。エディター上にテキストをペーストすることで、自動的に文章のチェックが始まる。他のAI校正アプリとは異なり、ファイルのアップロードには対応していない。
ミニマルデザインのウェブエディター
ウェブエディターは、幾つかのAI校正を試用した中で一番シンプルな作りになっている。エディターはかなり割り切った作りで、文字サイズ変更や文字装飾、左右寄せなどの機能は全く盛り込まれていない。ただし、入力したテキストは非常に見やすく調節されており、テキストエディタとして不満を感じることはなかった。ミニマルなデザインは無駄がなく、必要な機能のみがアイコン表示されており、初めての人でも戸惑うことなく使用することができる。
文法チェッカー
文法やスペルミスなどの検出はそこそこ優秀で、人間エディターが同じテキストを校正した場合と修正点が重なる部分が多かった。(もちろん人間エディターレベルには達しておらず、人間エディターが指摘する箇所が、AIではノーマークなことも多々ある。) 別に試用したGrammarlyは、文法ミスの検出力はAI校正で最高レベルといえるが、それに迫るほどの力量が見られた。公式サイトでGrammarlyとは別アプローチで文法ミスを発見し修正すると述べているように、Grammarlyでは見逃していたミスを捉えることが出来ていた。
ただ、稀にではあるが、修正コメントを適用すると明らかに奇妙な文となってしまうような、突拍子もないサジェストが現れるケースも見られた。
アカデミック・ライテイングへの対応はある程度行なわれており、試用した中では、明らかに論文にそぐわない様な変更は行なわれていなかった。
リライト
ウェブエディター内の文を選択すると鉛筆のマークが現れ、それをクリックすることで、リライト提案を見ることができる。AIの提案では、元の文章を極端に短くしたものから、ごく一部の単語を類語で置き換えたものまで、バラエティ豊かなサジェストが平均して10個ほど提示される。
AIのリライト提案
別のAI校正であるQuillbotにも同じような機能(パラフレーザー)があるが、双方の違いは、主に以下のようになっている。
Quillbot:
Linguix:
セッティング
Linguixのユニークな機能で、使用者の母語、英語ライティングのレベルを、自分で設定することができる。機械学習した内容で、日本語母語話者によって書かれたもの(また、その英語の癖)、ESL話者のレベル別の間違いパターン等も、校正の判断材料として使われているのではないかと思われる。
ユーザーの母語や英語レベルを設定できる
統計情報
入力したテキストの単語数、文の数、読み終わるまでの時間、平均的な文の長さ、可読性のスコアなどが簡潔に表示される。
AI:あなたの文章は読みにくいです
価格プラン
無料版でも単語数制限などなく、ほとんどの機能を使用することができる。有料版では冗長な部分の書き換えなど、より高度なレベルの文章修正の提案が追加され、リライト機能が制限なしに使うことができるようになる。
プレミアム版価格表
1ヶ月 | 3ヶ月 | 12ヶ月 |
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30 USD/月 | 20 USD/月 | 10 USD/月 |